アメリカ美術留学のためにM-1ビザを取得する

アメリカ美術留学のためにM-1ビザを取得する

アメリカに留学するための学生ビザにはF-1ビザ(語学学校や大学)やM-1ビザ(専門学校)があります。私の場合はアトリエで美術の勉強をするためにM-1ビザを取得する必要がありました。今回の文章では私がM-1ビザを取得した時の実際のスケジュールや提出書類、面接の内容を書いていきます。

1. はじめに

アメリカ留学では、週18時間以上の授業を取る場合には学生ビザを取得する必要があります。私は留学1年目、2年目、3年目のために3回ビザを申請して取得しました。この記事では、留学1年目、2年目、3年目それぞれのビザ取得のスケジュールや提出書類、面接の内容を書いていきますが、例えば4年制の大学に留学する人は毎年申請する必要はありません。私が3回もビザを取得する必要があったのは次のような理由です。

私の通っているアトリエは最長で4年間のプログラムなのですが、希望者だけが進級のために出願して許可されれば次の学年に進級できるという仕組みになっています。4年制の大学に留学する場合は学校からもらうI-20(入学許可証)に記載されている期間が4年になっていると思いますが、私の場合は1年分のプログラムの期間だけが記載されています。滞在できる期間はI-20に記載されている期間なので、アトリエの留学生は9ヶ月間の授業が終わったら夏休みには帰国して新たにビザを取得する必要があります。

このような理由で進級のたびに帰国してビザを取得しなければなりませんでした。留学する前の1年目は領事館に行って面接、2年目は領事館に行かず郵送申請、3年目は郵送で申請しましたが面接が必要だと言われて領事館に行って面接をしました。

2. ビザ申請の流れ

アメリカ留学のための学生ビザの申請方法は米国ビザ申請センターのウェブサイトを確認してください。

「はじめに」で書いた通り同じ学校に通うために3回ビザを申請したので、それぞれの実際のスケジュールや提出書類、面接の内容を書いていきます。面接をした1年目と3回目については面接のときに聞かれたことも書いておきます。

3. 〈1年目〉領事館で面接

3.1. ビザ取得までのスケジュール

  • 2021/4/4 アトリエから受け入れの通知が届く。
  • 4/30 アトリエに書類(I-20の申請書・財政証明書)をメールで送る。
  • 5/13 アトリエからI-20のpdfがメールで送られてくる。
  • 5/20 ビザ申請代行業者にビザ申請の提出書類をメールで送る。
  • 5/28 面接日が決まる。
  • 6/9 領事館で面接14:40〜 当日結果も分かる。
  • 6/12 ビザつきのパスポートが郵送で返却される。

3.2. 提出物

  • パスポート
  • 非移民ビザオンライン申請書DS-160フォーム
  • 証明写真1枚(5cmx5cm、6ヶ月以内に撮影した背景が白のカラー写真)
  • 面接予約確認書
  • アトリエから発行されたI-20
  • SEVIS費支払い済みの確認書
  • 残高証明書(英文)
  • 大学の卒業証明書(英文)と成績証明書(英文)

3.3. 面接当日

大阪の領事館での面接を予約していたので、徳島から大阪駅まで高速バスで行き、大阪駅から領事館までは徒歩(15分ぐらい)で向かいました。  

14:40が予約の時間(面接が始まる時間ではなく到着しておく時間)で、到着したのが14:25だったのですが、警備の人に「14:40の予約の人は14:35から領事館の前で待っていただけます」と言われたため、それまでそのへんで待機しました。14:35にあらためて行くとパスポートを見せて本人確認をされました。

その後は荷物の検査を受けます。大使館・領事館への持ち込みには制限があるので、それに従って小さい手提げに必要書類の入ったクリアファイルとスマホや財布だけを入れて持っていきました。「手持ち可能なバッグ1点(25cmx25cm以下)」と書かれていたので定規で測って規定内のサイズのカバンで行ったのですが、普通のトートバッグやリュックで来ている人もいました。

セキュリティチェックの後は指示に従って書類を提出し、自分の面接の番が来るまで待ちます。面接は個室ではなく駅の窓口が複数あるみたいな感じで、透明のパネルの向こうで面接官が質問をしたり何かをパソコンで入力したりしていて、自分の番が来るまで他の人と面接官とのやり取りの様子が見られます。

自分の面接の内容は以下のようなものでした。

  • 「英語できますか?」(と日本語で聞かれた)→「Yes.」と答えると向こうからの質問が全部英語でされた
  • 「M-1ビザで何をしに行きますか?」→「美術の勉強をします。」
  • 「どの都市に行きますか?」→「ニューヨークです。」
  • 「アトリエの名前は何ですか?」→「グランドセントラルアトリエです。」
  • 「大学では何を勉強していましたか?」→「美術と美術教育を勉強しました。」
  • 「大学で既に勉強しているのになぜ美術を勉強しに行くのですか?」→「大学で勉強するうちにもっと本格的に絵画の技術を学びたいと思ったからです。」
  • 「勉強が終わったらどうするつもりですか?」→「勉強を終えたら日本に帰ってきます。」
  • 「アメリカで働くつもりがありますか?」→「No」
  • 「Credit(単位)を取るつもりですか?」→「No(アトリエは大学じゃないので単位は出ないため。)」
  • その他には当時の仕事の内容や親の仕事などを聞かれました。
  • 「あなたのビザは承認されました。パスポートを返送するのには約1週間かかります。Have a nice trip.」

あらかじめ質問されそうなこととその答えを考えていたのでスムーズに進みました。

4. 〈2年目〉郵送で申請

「はじめに」で書いたように進級のたびにビザを取得する必要があったため、2年目もビザの申請をしました。  

この2度目の申請の時点では、日本国籍を有する人がF-1ビザやM-1ビザを更新する場合、条件を満たしていれば郵送での申請が可能となっていたため、郵送で申請しました。  

(郵送申請について参考)

4.1. ビザ取得までのスケジュール

  • 2022/5/10 アトリエから2年目の受け入れの通知が届く。奨学金の申請をする。
  • 5/23 アトリエに書類(I-20の申請書・財政証明書)をメールで送る。
  • 6/10 アトリエからI-20のpdfがメールで送られてくる。
  • 6/13 SEVIS費・申請料金の支払いやDS-160ビザ申請書の作成完了。郵送申請を選択する。
  • 6/14 アトリエから奨学金授与の通知が届く。
  • 6/20 郵送申請のために領事館に必要書類を郵送する。
  • 6/27 ビザつきのパスポートが郵送で返却される。

4.2. 提出物

  • パスポート
  • DS-160フォーム確認ページ
  • 証明写真1枚(5cmx5cm、6ヶ月以内に撮影した背景が白のカラー写真)
  • 面接予約確認書
  • アトリエから発行されたI-20
  • SEVIS費支払い済みの確認書
  • 残高証明書(英文)
  • アトリエからの推薦文
  • アトリエからの奨学金授与の文書

大阪の領事館まで行く必要がなかったので郵送で申請できて助かりました。

5. 〈3年目〉郵送申請するも面接が必要に

先日(2023/7/13)、この秋からの留学のためにビザの面接を受けました。今回も郵送で申請したのですが、書類を郵送した数日後にビザ課から「ビザ申請の書類を受け取ったが面接が必要なので面接の予約をしてください」という内容のメールが届きました。

ビザは申請すれば必ず許可されるものではなく、検索すれば却下された例も見つかりますし、私も3度目の申請にもなれば却下されるのではと心配になりました。

5.1. ビザ取得までのスケジュール

  • 2023/6/13 アトリエから3年目の受け入れ・奨学金授与の通知が届く。
  • 6/23 アトリエに書類(I-20の申請書・財政証明書)をメールで送る。
  • 6/27 アトリエからI-20のpdfがメールで送られてくる。
  • 6/29 SEVIS費・申請料金の支払いやDS-160ビザ申請書の作成完了。郵送申請を選択する。
  • 7/5 郵送申請のために領事館に必要書類を郵送する。
  • 7/7 ビザ課から面接が必要だと連絡を受け、面接日を予約する。
  • 7/13 領事館で面接10:35〜 当日結果も分かる。
  • 7/20 ビザつきのパスポートが郵送で返却される。

5.2. 提出物

  • パスポート
  • DS-160フォーム確認ページ
  • 証明写真1枚(5cmx5cm、6ヶ月以内に撮影した背景が白のカラー写真)
  • 面接予約確認書
  • アトリエから発行されたI-20
  • SEVIS費支払い済みの確認書
  • 残高証明書(英文)
  • アトリエからの推薦文
  • アトリエからの奨学金授与の文書

5.3. 面接当日

1年目と同じく大阪の領事館での面接を予約したので、高速バスで大阪まで向かいます。面接のあと観光する予定だったので必要な持ち物以外は大阪駅のコインロッカーに預け、予約時間10:35の5分前に領事館に到着しました。今回は面接呼び出しのメールと面接予約の確認書をプリントアウトしたものだけ持って行き、すでに送っていたパスポートや必要書類を一階で受け取って面接に臨みます。

面接では以下のようなやり取りを英語でしました。

  • 「留学するのはグランドセントラルアトリエですか?」→「はい。」
  • 「既に2年勉強していますがその2年で何を勉強しましたか?3年目は何をしますか?」→「1、2年目は素描と油彩画の基礎で、3年目はその応用を学びます。」
  • 「この3年目が終わったらその後も勉強を続けるつもりですか?」→「3年目で終わりです。」
  • 「その後はどうしますか?」→「日本に帰ってきます。」
  • その他には日本に帰ってきてからの予定や親の仕事について聞かれました。
  • 「あなたのビザは承認されました。パスポートを返送するのには約1週間かかります。」

自分の面接時間は5分ほどでしたが、他にも面接を受けに来ている人が多くて待ち時間が長かったので、領事館を出たのは11:30ぐらいでした。

6. まとめ

アメリカ留学のための学生ビザの申請方法は米国ビザ申請センターのウェブサイトで最新の情報を確認してください。

現時点では2022年12月27日より2023年12月31日までの期間、日本国籍を有する人がF-1ビザやM-1ビザを更新する場合、条件を満たしていれば郵送での申請が可能となっていますが、私のように面接が必要になる場合もあります。すでに2回ビザを申請して同じ学校に行っていたので「なぜ3回目?」というのを確認するためだったのでしょうか。

留学の準備を進めるなかで、留学先の学校のDSO(留学生オフィスのスタッフ)と何度もメールでやり取りをしました。留学生を受け入れている学校ならその職員がいるはずなので、手続きのことでわからない事があれば、その方に質問してみると良いと思います。


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